今回の仙台デリヘル未来日記に登場したデリヘル嬢の中で、最も謎を残して去ったのが、ベテランのデリヘル嬢である彼女だった。
彼女は、高校時代は優等生で通っていて、とてもデリヘル嬢をやるとは思えないような女の子だった。
しかし高校卒業時、家庭の経済事情により働かざるを得なくなった。当時高卒で就ける職など限られており、とても家計を支えられるほどの収入を得られるような仕事にはありつけなかった。
そのときに見つけたのがデリヘルという風俗界での仕事だった。迷った末に彼女はデリヘル嬢として高収入を得て家庭を支える決意をしたのだった。
性のことについては、学校の性教育やガールズトークで得られるような一般的な知識しか持ち合わせていなかったが、持ち前の飲みこみの早さと要領の良さであっという間にトップへと登りつめてしまった。
そんな彼女が、自分以外がほとんどデリヘルの仕事を始めたての中、唯一ベテランデリヘル嬢として、今回デリヘル未来日記に誘われたのは一体どのような因果からか?
彼女自身最初は気が進まなかった。フェラもしたことのないようなお嬢様と私が、なぜこんなところで一緒に集団フェラチオなどしようとしているのか。わけがわからない。
「箱入り娘で社会勉強としてデリヘルのアルバイトをしているお嬢様と、家族で生活していくためにデリヘルという仕事を選んだ私・・・この世にはこんな不公平があるものなの?」
しかしそのお嬢様がフェラのやり方がわからず固まっているのを見たとき、彼女の中に優しい気持ちが芽生えた。
自分でも意外だった。こんなにも不公平なことがあるのに、自分とは対極に幸せな人生を送っている人間が目の前にいるというのに、そのどうしてよいかわからず固まっている光景を見た時に、助けてあげたいという気持ちが芽生えてしまったのだ。
なぜそのような気持ちが芽生えたのかは、彼女自身にもわからないし、誰にもわからない。
敢えて理由を付けるのなら、彼女の元来の性格によるものということになるのだろう。
または、彼女には少し年の離れた妹がいた。デリヘルという仕事で高収入を得ようと考えたのも、その妹のためというのがほとんどだ。
その妹とお嬢様デリヘル嬢を重ねてしまったのかもしれない。
いずれにしろ彼女はお嬢様のフェラの手ほどきをした。そうせずにはいられなかった。
彼女がそのように行動したことにより、彼女が普段演じているドSなキャラクターではなく、面倒見の良い世話好きな性格が本性であるということを彼女自身に自覚させるきっかけとなったのだ。
ベテランデリヘル嬢は地元に戻り、いつも通りのドSキャラでデリヘルの仕事をこなしている。
それもすべては妹のため。
そして、その妹を見るたびにあのお嬢様のことを思い出し。
そのときの彼女は、少し優しそうに見えた。
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